フロアクラフト(リッチダンサーの10) 第25戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。

父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。そのホーカーテンペストはフロアクラフト購入後に4勝目を挙げオープン入り。

そしてフロアクラフトも1勝馬ながら格上挑戦のスイートピーSで2着に入り優駿牝馬(オークス)GTへの優先出走権を確保。これは出資愛馬初の芝のGTへの出走で感動。しかも一生に一度しか出走できないクラシック!!

その優駿牝馬(オークス)GTでは明らかに格下なので17番人気とブービー人気だったが、見事な走りで5着と掲示板を確保。


その後北海道ではデコボコ馬場や重い洋芝に苦しみ2戦大敗だったが、本州に戻り500万、1000万クラスと連勝。

準オープン(1600万下)クラスでも牡馬相手に2着とクラス上位の走りを披露。その時の競馬ブックのスピード指数過去最高のSP86.7。そこからは重賞で9着、準オープンで8着、ハンデ戦の重賞で7着とひと息だが、6月に1000万クラスに降級。

過去の実績から1000万クラスでは楽勝と思われたが、なんとなんと牝馬限定の自己条件でシンガリ負け。小回りのコースは苦手、開幕末期の荒れた馬場は苦手、大外枠で前に壁が作れずと敗因はたくさんあるものの、それにしても負けすぎ。

それでも主場に戻ると3着5着と上位の走り。そして掛かり癖から距離短縮した4走前はトップハンデながらも強い内容で優勝!!4勝目を挙げた。更に続く準オープンでも大外枠を回って距離ロスがありながら勝ち馬とタイム差なしの2着。その次のレースでも牡馬に混じってハンデ頭で3着。上位2頭は牡馬で実質ハンデがフロアクラフトよりも勝ち馬で2キロ、2着馬で1キロ軽く、外を回って距離を走っているフロアクラフトが実質一番強い内容だった。


そこから1か月間放牧に出されて臨んだ前走はスローのヨーイドンの競馬で軽ハンデ馬に切れ負けて4着。それでも自身は33秒5の末脚を繰り出している。上位の3頭はいずれもフロアクラフトよりも負担斤量で軽い馬ばかり。

内容としては悪くなかったが、やはりこのクラスまでで一杯の能力に感じる。準オープンでの勝利が最後の1勝になるだろうが、引退までにきちっと5勝目を挙げておきたい。


前走後、在厩で調整され、予定通り6月14日 東京10R 多摩川ステークス 1600万下 芝1600m 混合 ハンデに出走!!

フルゲート18頭のところに第1回特別登録完了馬は22頭。水曜日の想定段階では、やはりマーメイドSを目指す有力馬レッドセシリアなどが消え、想定数は19頭。僅かに1頭が除外される頭数。信頼できるクラブ公式HPでも”除外の可能性有B”。結局想定通りたった1頭落選もフロアクラフトは抽選突破。フルゲートの18頭で確定。

鞍上は、主戦の松山弘平騎手がこの日は阪神の重賞で同じキャロ馬のリラヴァティに騎乗する為、石橋脩騎手に乗り替わり。先行して渋太く残す石橋脩騎手は適役。

デイリー馬三郎の特別登録段階の印は”▲”と3番手評価。ちなみに◎がダイシンサンダー、○がレッドセシリア。レッドセシリアはマーメイドSに行くので2番手評価と言うこと。

月曜日発表の気になるハンデは54キロ。この結果、フロアクラフトはハンデ頭上位3頭に入らなかったので出走は単純計算で16分の15の当選確率の抽選対象だった。


10着/7番人気。

準オープンに再度昇級後初めての二桁着だが、ハンデ戦らしく勝ち馬とは0秒4差と僅差で、競馬ブックのスピード指数でも84.2と4着だった前走(81.3)よりも評価は高い。自身の走破時計の1分33秒3も立派だし、高い水準で競馬をしていることは間違いない。なんら悲観することはない。

レース回顧と時計の分析、レース後の石橋脩騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

(2015年6月19日完結)

2015年6月4日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され、次走は6月14日 東京10R 多摩川ステークスを予定

 準オープンに再度昇格してから毎度強い競馬をしているものの、距離ロスがあったり、軽ハンデ馬に先着されたりと2、3、4着と勝ちきれない我らが愛馬フロアクラフト。短距離に照準を合わせてから準オープンでは力上位の走りを見せてくれていますし、とにかく引退期限まであと1年を切っていますから、なんとか最後の1勝となるであろう5勝目をきっちりと手に入れたいものです。

 現状、準オープンでギリギリ程度のパフォーマンスですから、愛馬マデイラのようにオープンに上がってしまうと出番はないと思います。それでもオープンでの走りも数戦みたいですし、早く準オープンを勝ち上がって欲しいですね。


 前走は1か月という短期ではありましたが、放牧に出されての休養明けでしたから、今回は在厩で調整され、続戦の予定です。

 以下は6月3日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。

「前走は仕掛けてからスッと反応できなかったあたり、やはり休み明けの影響が大きかったのでしょう。一度叩いたことで道中の息遣いや反応なども変わってくるでしょうから次はもっと走れると思います。その次走についてですが、近走結果が出ている1400mの番組が近いところにないので、東京の1600m戦に向かおうと考えています。マイル戦になりますが、元々は1800mや2000mでも勝っている馬ですし、スタミナの心配はありませんからね。ハンデ戦でも牝馬ですし、それほど重い斤量を背負うこともないでしょう。きっちりと仕上げていきたいと思います」(西園師)14日の東京競馬(多摩川S・芝1600m)に出走を予定しています。

 ということで、次走は6月14日 東京10R 多摩川ステークス 1600万下 芝1600m 混合 ハンデを予定ということです。

 確かに1400mの番組がありませんし、中1週で関東という多少強行軍ですが、このレースがベストチョイスだと思います。鞍上は未発表ですが、関東ですし乗り替るのでしょうね。誰になるでしょうか。

これ以降は2015年6月9日に作成

●気になる特別登録表(6月14日 東京10R 多摩川ステークス)

特別登録表 6月14日 東京10R 多摩川ステークス 1600万下 芝1600m 混合 ハンデ

第1回登録完了馬 全22頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤイナズマ 丸山元気 54.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 13 12 15 14
イリュミナンス 54.0  5/17 パー16下 京都芝1800
エンドレスノット 武豊 52.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 12
オツウ 三浦皇成 54.0  4/19 難波16下 阪神芝1800
カーバ 柴田大知 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 10 17 13
キョウエイバサラ 53.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 12 15 10
ゴールドベル 四位洋文 53.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 13 11 11 10
サトノネプチューン 55.0  5/10 湘南16下 東京芝1600
セイクレットレーヴ 松岡正海 56.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 15
ダイシンサンダー 戸崎圭太 57.0  5/23 モンOP 東京芝1800 13
タイセイドリーム 田中勝春 56.0  5/31 むら16下 東京芝1800 13 13
ダンスアミーガ クリストフ・ルメール 55.5  5/16 京王GU 東京芝1400 11
テンペル 横山典弘 53.0  5/24 丹沢16下 東京ダ2100 14 14 13 10
トーキングドラム 福永祐一 55.0  5/23 1000万 東京芝1400
バロンドゥフォール 田辺裕信 55.0  5/16 秋川10下 東京芝1600 10
ハングリージャック 石川裕紀人 54.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 14 12 11 10
フロアクラフト 石橋脩 54.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400
ベリーフィールズ 51.0  5/17 パー16下 京都芝1800 10 14
マカハ 内田博幸 56.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 13 15
マーブルカテドラル 北村宏司 55.0 12/07 ターOP 中山芝1600 16
ユキノアイオロス 武士沢友治 54.0  4/04 船橋16下 中山芝1200 15
レッドセシリア 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 13
 フルゲート18頭のところに第1回特別登録完了馬は22頭います。このままですと抽選ということになるのでしょうが、レッドセシリアなど同日の阪神11RマーメイドSと重複して登録している馬もいますので、何頭かは想定段階で消えていると思います。フロアクラフトはほぼ出走できるのではないでしょうか。

 鞍上は、主戦の松山弘平騎手がこの日は阪神の重賞で同じキャロ馬のリラヴァティに騎乗する為に石橋脩騎手に乗り替わりになります。追う力が強くフロアクラフトには合っている気がします。

 デイリー馬三郎の特別登録段階の印は”▲”と3番手評価です。ちなみに◎がダイシンサンダー、○がレッドセシリアです。ただし、レッドセシリアはマーメイドSに行く可能性が高いと思います。ならば2番手評価と言うことでしょうか。

 月曜日発表の気になるハンデは54キロでした。ハンデ頭が前走GUで5着のダンスアミーガ(牝馬55.5キロ)、次位が2走前にこのクラスを勝って降級してきたダイシンサンダー(牡馬57キロ)と前走オープンで2着だったマーブルカテドラル(牝馬55キロ)。

 この結果、この3頭は出走が確定。フロアクラフトは単純計算で19分の15の当選確率の抽選での出走と言うことになります。

これ以降は2015年6月10日に作成

●追い切り情報(6月10日作成)

前走前 5月27日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.3
3F 38.8
2F 24.8
1F 12.2



6月10日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.2
3F 38.1
2F 24.4
1F 12.3
 6月10日、中1週と狭い間隔でレースに使いますが、しっかりと時計を出せています。いつものように終いまでしっかりと伸びていて素晴らしい状態です。これは今回も上位は間違いないと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は最高評価の「A+」です。中1週の東京遠征でなかなかこれだけの時計は見せられません。文句なしです。使われた上積みも期待出来そうですね。
 デイリー馬三郎では”好調子B”と高い評価をいただいております。
 以下は同日夜(6月10日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「中1週の競馬になるので、今朝は単走で上がりの2ハロンだけサッとやりました。ゴーサインを出してからの反動を見るだけだったのですが、ラスト1ハロンは12秒3です。元々走る馬ではありますが、やはり動きには一度使った上積みを感じますね。ここ3走は1400mを使ってきているので、直線の長い府中のマイルがどうかというところがポイントになるでしょうが、元々は1800mから2000mでも力を見せていた馬です。うまく前に壁を作ってかからないように運べれば十分勝負になると思っています。鞍上については、今回石橋騎手にお願いしました」(西園師)14日の東京競馬(多摩川S・芝1600m)に石橋騎手で出走を予定しています。
 やはり西園正都先生としてもかなりの好感触のようですね。石橋脩騎手には王道の先行策で持たせて欲しいですね。

●気になる出馬想定表(6月14日 東京10R 多摩川ステークス 1600万下)

出馬想定表 6月14日 東京10R 多摩川ステークス 1600万下 芝1600m 混合 ハンデ フルゲート 18頭 想定数19頭 
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤイナズマ 丸山元気 54.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 13 12 15 14
エンドレスノット 武豊 52.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 12
オツウ 三浦皇成 54.0  4/19 難波16下 阪神芝1800
カーバ 柴田大知 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 10 17 13
キョウエイバサラ 53.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 12 15 10
ゴールドベル 四位洋文 53.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 13 11 11 10
サトノネプチューン オール 55.0  5/10 湘南16下 東京芝1600
セイクレットレーヴ 松岡正海 56.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 15
ダイシンサンダー 戸崎圭太 57.0  5/23 モンOP 東京芝1800 13
タイセイドリーム 田中勝春 56.0  5/31 むら16下 東京芝1800 13 13
ダンスアミーガ クリストフ・ルメール 55.5  5/16 京王GU 東京芝1400 11
テンペル 横山典弘 53.0  5/24 丹沢16下 東京ダ2100 14 14 13 10
トーキングドラム 福永祐一 55.0  5/23 1000万 東京芝1400
バロンドゥフォール 田辺裕信 55.0  5/16 秋川10下 東京芝1600 10
ハングリージャック 石川裕紀人 54.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 14 12 11 10
フロアクラフト 石橋脩 54.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400
マカハ 内田博幸 56.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 13 15
マーブルカテドラル 北村宏司 55.0 12/07 ターOP 中山芝1600 16
ユキノアイオロス 武士沢友治 54.0  4/04 船橋16下 中山芝1200 15

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在19頭出馬想定されています。このまま出馬投票されると1頭だけが除外になる計算です。信頼できるクラブ公式HPでも”除外の可能性有B”です。その除外の可能性は限りなくゼロに近いのですが、除外されるとショックですね。西園正都先生は抽選はお強いので大丈夫だと思いますが。

これ以降は2015年6月11日に作成

●出馬確定表

出馬想定表 6月14日 東京10R 多摩川ステークス 1600万下 芝1600m 混合 ハンデ 全18頭 
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤイナズマ 丸山元気 54.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 13 12 15 14
エンドレスノット 武豊 52.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 12
オツウ 三浦皇成 54.0  4/19 難波16下 阪神芝1800
カーバ 柴田大知 54.0  5/10 湘南16下 東京芝1600 10 17 13
キョウエイバサラ 吉田豊 53.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 12 15 10
ゴールドベル 四位洋文 53.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400 13 11 11 10
サトノネプチューン リサ・オールプレス 55.0  5/10 湘南16下 東京芝1600
セイクレットレーヴ 松岡正海 56.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 15
ダイシンサンダー 戸崎圭太 57.0  5/23 モンOP 東京芝1800 13
タイセイドリーム 田中勝春 56.0  5/31 むら16下 東京芝1800 13 13
ダンスアミーガ クリストフ・ルメール 55.5  5/16 京王GU 東京芝1400 11
テンペル 横山典弘 53.0  5/24 丹沢16下 東京ダ2100 14 14 13 10
トーキングドラム 福永祐一 55.0  5/23 1000万 東京芝1400
バロンドゥフォール 田辺裕信 55.0  5/16 秋川10下 東京芝1600 10
ハングリージャック 石川裕紀人 54.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 14 12 11 10
フロアクラフト 石橋脩 54.0  5/30 朱雀16下 京都芝1400
マカハ 内田博幸 56.0  5/24 フリ16下 東京芝1400 13 15
マーブルカテドラル 北村宏司 55.0 12/07 ターOP 中山芝1600 16

表中 騎手の太字は乗り替わり

結局、想定通り1頭だけが落ちる抽選になり、フロアクラフトは運良く抽選を突破しました。落選したのは武士沢友治騎手確保のユキノアイオロスです。これは悔しいでしょうね。

●東京芝1600mコース解説

 スタート地点は向正面奥。バックストレッチは緩やかな下り坂になっており、あまりペースは緩まず、縦長の馬群で平均ペース以上になりやすい。3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂。
 最後の直線が長いので、3〜4コーナーでは馬群が凝縮せずに、追い出しにかかるのは直線に入ってからになる。逆に言えば、直線に入った直後はインコースで馬群が密集しやすい。ここを上手に捌けるかがポイント。
 マイル戦としては、日本一タフなコースで、逃げ切るのはかなり難しい。上のクラスになればなるほど差しが決まる。かといって、追い込み一辺倒でも厳しく、ある程度先行力と末脚の持続力が必要。
 マイル以上の距離適性が求められ、中距離もこなせるスタミナを持つ馬の方が心強い。
有利な枠順 5枠以降
有利な脚質 先行〜差し
ポイント マイル以上の距離適性、末脚の持続力
種牡馬ベスト ディープインパクト、ステイゴールド、デュランダル
連対騎手ベスト 北村宏司、福永祐一、蛯名正義、横山典弘、三浦皇成
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分37秒3 1分37秒7 1分38秒0 1分40秒1
2歳未勝利 1分36秒6 1分36秒9 1分37秒6 1分39秒6
2歳500万 1分36秒1 1分36秒9 1分39秒7
2歳オープン 1分36秒0
3歳新馬 1分37秒7 1分37秒9 1分40秒2
3歳未勝利 1分35秒8 1分36秒4 1分36秒8 1分37秒2
3歳500万 1分35秒1 1分35秒2 1分36秒8 1分37秒2
古馬500万 1分35秒1 1分35秒6 1分36秒1 1分37秒9
古馬1000万 1分34秒6 1分34秒8 1分36秒0 1分39秒1
古馬1600万 1分34秒1 1分34秒1 1分35秒6 1分37秒2
古馬オープン 1分33秒8 1分33秒6 1分37秒6 1分37秒6

●騎手は石橋脩騎手 ほっさん評価 「B−」 2015

 今回のフロアクラフトの鞍上はフロアクラフトとしては初騎乗となる石橋脩騎手です。主戦の松山弘平騎手が阪神でお手馬のリラヴァティに騎乗するために乗り替わりとなりました。

 石橋脩騎手は非常に追う力の強い追える騎手ですので、前に行って最後をどれだけ持たせられるかというフロアクラフトの走りには最適な騎手です。今回も上手く先行させ、渋太く持たせて欲しいですね。

 昨今、一部の騎手は馬の消耗を抑えるために、勝負がついた時など、最後に流して追わない傾向がありますが、これは馬券を購入しているファンにとっては裏切り行為。追わなければ伸びるはずもないですから(もっとも、追っても勝ち負けに絡めないからそうするんですが)。石橋脩騎手は最後までしっかりと追い続けてくれますし、期待しております。

 まだ一線級とは呼べないものの、かなり乗れている騎手という認識で、技術力は高く、私は大いに期待しています。

 我が愛馬には今回で9度目の騎乗となります。過去優勝はないものの、2着3回と大満足の結果を残してくれています。その石橋脩騎手が愛馬に乗ってくださるのは2年半ぶりです。最近少し影を潜めてしまっている印象ですが、2着以上をお願いしたいですね。


 2015年6月10日現在、中央通算437勝、勝率5.5パーセント、連対率11.7パーセント、GTは1勝(2012年天皇賞春・ビートブラック14番人気)、重賞7勝されています。数字としてはやや低いですが、昨今は通算成績を大きく上回る活躍を見せており、徐々に一流の仲間入りをされています。
 昨年(2014年)は中央27勝、勝率4.5パーセント、連対率10.4パーセントと通算成績を下回り低迷。今年(2015)は12勝、勝率4.7パーセント、連対率8.9パーセントと低調だった昨年並の成績。


 石橋脩(いしばし しゅう)は1984年4月3日生まれの31歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属する13年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。2003年に柴田政人厩舎所属でデビュー。現在も同厩舎所属である。同期は松岡正海、長谷川浩大、北村浩平、佐久間寛志、生野賢一、高井彰大、加藤士津八、鈴木慶太、南田雅昭らがいる。

 2003年に柴田政人厩舎所属としてデビュー。3月1日の中山競馬第1競走でマグマヴィーナスにて初騎乗(2着)。同年3月29日の中京競馬第8競走でエーピーダイモンジに騎乗し初勝利を挙げる。この年は長谷川浩大や松岡正海といった若手の中でも乗れる騎手がデビューした年であり、石橋脩は25勝(松岡正海騎手は11勝だった)を挙げて関東新人騎手賞を受賞した。

 2年目の2004年は38勝を挙げ、以降コンスタントに40勝前後の勝ち星を積み上げ、2006年4月1日にJRA通算100勝を達成した。なお、同じ日に仲の良い同期の松岡正海が通算100勝を達成していた。

 デビュー3年目(2005年)より重賞への騎乗機会を2桁に乗せ、ジャガーメイルなど上位人気馬での騎乗もある中勝ち鞍を挙げられずにいたが、2010年1月11日のフェアリーステークスにてコスモネモシンに騎乗し、重賞初勝利を挙げる。

 2012年4月29日の天皇賞春にてビートブラック(14番人気)に騎乗し、GT初勝利を挙げる。

 2014年1月18日、中山12Rをフィロパトールで制し、JRA通算400勝を達成。


 若くてルックスが良く、”イケメンジョッキー”として人気がある。女性ファンが多く、2010年4月に中山競馬場で行われ、同月18日に結果発表された「抱かれたい騎手といえば?」というアンケートで第1位に選ばれている。


 「姿勢を崩さずにガッツリと追うバランスの良さとパワーがあり、道中の馬との呼吸もスムーズ。戦法にバリエーションがあって、果敢に内を突くパターンも多い。確かな腕を持っており、人脈が広がればトップクラスにのし上がることも可能だ。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績(8戦0勝)

2010年10月 3日 エンパイアシチー  3歳未勝利             阪神芝1800m 14着/15番人気
2011年 8月 7日 エイコーンキッド   3歳未勝利             新潟ダ1200m 10着/6番人気
2011年11月12日 エスペランサシチー 2歳新馬              東京ダ1600m  2着/5番人気
2012年 2月 5日 エスペランサシチー 3歳未勝利             東京ダ1300m 2着/4番人気
2012年 2月19日 エスペランサシチー 3歳未勝利             東京ダ1300m 6着/4番人気
2012年 5月13日 エスペランサシチー 3歳500万下           東京ダ1400m  6着/5番人気
2012年 5月19日 プリュム        3歳500万下           東京ダ1400m 2着/3番人気
2012年10月14日 プリュム        500万下             京都ダ1400m  9着/5番人気


2013年5月19日 東京10R フリーウェイSでマイネルエルフに騎乗する石橋脩騎手。(7番人気16着)

これ以降は2015年6月13日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「降級組は重ハンデで難解だが、57キロダイシンサンダーは本来マイル向きの決め手の持ち主で、巻き返しに期待する。好調ダンスアミーガも折り合いさえつけば。単穴に上昇一途のトーキングドラムを。東京得意マーブルカテドラル、充実タイセイドリームも差はない。距離短縮でオツウ、逆に1ハロン延ばしてきたセイクレットレーヴの末脚にも要注意か。」


短評は「混戦模様」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ダイシンサンダー △△
マーブルカテドラル △△
ダンスアミーガ
サトノネプチューン
フロアクラフト △△
タイセイドリーム
バロンドゥフォール
セイクレットレーヴ
トーキングドラム
マカハ △△
オツウ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ダイシンサンダー 4.5
ダンスアミーガ 5.3
トーキングドラム 6.0
マーブルカテドラル 7.8
タイセイドリーム 8.5
バロンドゥフォール 14.8
フロアクラフト 14.8
マカハ 14.9
エンドレスノット 18.4
オツウ 18.4
以下21倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フロアクラフト 87 86 86 81
ダイシンサンダー 87 85 87 86
ダンスアミーガ 92 89 85 92
トーキングドラム 90 81 81 90
マーブルカテドラル 89 88 68 88
タイセイドリーム 87 80 86 86

追い切りピカイチ

7番 フロアクラフト

 (10日、栗東坂路)追い不足を叩いて、素軽さが増した印象。終いまでキッチリと伸びていたし、大型馬の分、使って大きな上積みが見込める。

デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ダンスアミーガは実績通りに左回りを得意とする。逃げる形を取った前走でも切れる脚を発揮して、0秒1差のD着と大健闘。斤量は仕方なく、重賞級の力を示す。○ダイシンサンダーは折り合い面を考えると、マイルが合う。〈加藤〉」

◎ ダンスアミーガ
○ ダイシンサンダー
▲ タイセイドリーム
× マーブルカテドラル
☆ フロアクラフト
△ マカハ
△ オツウ




フロアクラフトは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、▲(3番手評価) 3記者、×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 3記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 5記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フロアクラフト(4着)

 「前残りの競馬だったし、出していって、いいポジションを取れたんですけどね。集中して真面目に走っていたし、最後は久々の分が応えたと思います。」(松山弘平騎手・競馬ブック)

 「いいポジションにつけられましたが、最後は休み明けの分だと思います。」(松山弘平騎手・デイリー馬三郎)

 「前残りの馬場と考えて、いいポジションでレースを運べましたが、最後は休み明けの分だと思います。」(松山弘平騎手・ラジオNIKKEI)

 「今日は前が残る馬場だったので、逃げ馬の後ろが欲しかったですし、スタートから積極的に行きました。いいポジションにつけられましたが、直線追ってから甘くなったのは休み明けの分でしょう。もう少しというところだっただけに残念ですが、いつもフワッとするところがあるのに、今日は最後までしっかり集中できていたのはいい傾向ですし、一度使って次はもっと良くなると思います」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今日は先行有利の馬場だから、ある程度の位置につけて進めてほしいとは話をしていました。予定どおりのポジションでしたし、最後伸び切れなかったのは休み明けの分だと思います。それでも大きくは負けていないし、ここを使って良くなってくれるでしょう。このあとは様子を見て、問題なければこのまま使っていく予定です」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「仕上がる。好位のインでスムーズ。直線に向いたところでうまく前も開き、満を持して追い出したが・・・。ジリジリとしか脚を使えず、流れ込むのがやっと。展開は向いていたと思えるだけにちょっと物足りない。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「前走は休み明けの分、伸び切れなかった。左に張る面があるので東京は合う。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

 「右回りだと少し外に張る面があるから、コース替わりはいいと思う。オークスで5着に来ている馬。距離が延びても問題ないよ。」(西園正都調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 フロアクラフトは1400m戦に出るようになってから、1000万クラスを勝ち上がり、1600万クラスでも2、3、4着と常に上位の結果を残してくれています。ただ、今回は東京の1600mです。最後の直線が長く、先行逃げ切りを計りたいフロアクラフトにとっては良い条件ではありません。

 ですが、1400mの適当な番組がない今、使える馬を遊ばせておくのは勿体ないですし、この出走は大歓迎です。これで後ろから来る馬に差されても仕方がないですよね。東京コースはオークスで5着と相性も良いですし、そんなに無様な競馬をするとは思えません。

 ここも好走ならレースの選択肢が大きく広がりますし、不安も多いですが良い結果を期待しています。勝っても不思議はありませんし、馬群に飲まれても不思議はありません。


 この日は関西で妹のバウンスシャッセが重賞に登場します。どちらも現在4勝馬で、私の愛馬で過去に5勝に到達したのは17勝を挙げたエスポワールシチーしかいません。他にはステップシチー、マデイラ、グランデアモーレといますが、4勝です。

 なんとか4勝の壁を破って欲しいですね。

これ以降は2015年6月19日に作成

●パドック

 フロアクラフトの馬体重は前走マイナス4キロの506キロ。ちょうど適切な馬体重で、気合い乗りも良く素晴らしい状態だと思いました。

●レース 

 フロアクラフトのスタートは良く、押して前5番手の絶好位につけます。この位置ならあとは石橋脩騎手の剛腕でなんとか残して欲しいと思いましたね。

 向正面では、外からオツウが上がっていった時に行きたがって鞍上が手綱を引くところがありました。そこ以外は折り合いもつき手応えも良かったですね。

 直線も上手く前が空き、さあ、ここから伸びてこいというところでしたが、バテてはないものの伸び負けの印象で前を交わすことは出来ず、最後少し後ろの決め脚のある馬にポンポンと交わされ10着。ハンデ戦らしく勝ち馬からもさほど差は無いのですが、ワンパンチ不足は否めません。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計は1分33秒3良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分33秒0、勝ち馬の時計が1分32秒9でした。

 ほぼ準オープンの水準のレースでハンデも決して軽い方ではありませんでしたから、勝ち馬から0秒4差というのはよく頑張っていると思います。着ほどは負けていません。

 前走の4着時も勝ち馬との差は0秒3、前々走の3着の時は同0秒3差でした。準オープンでは力上位なのですが、ワンパンチ足りないことも事実です。とにかく引退までにどこかで5勝目を挙げて欲しいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(10着)

 「スタート後の位置取り争いで外から馬が来た際に少しグイグイと前向きになりそうな雰囲気はありましたが、その後に極端なことはなく乗っている感覚としては折り合って悪くないリズムで運べたと思います。道中はそのような感じだったので直線でいい脚を使えそうだなと考えていたのですが、追い出してからの反応が思ったほどありませんでした。先生からは久しぶりにマイルを使うから前に馬を置きつつと言われていたのですが、結果的には終始囲まれるような流れで嫌気を差してしまったのか…。いい走りをお見せできず申し訳ありません」(石橋脩騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今回は左回りの舞台の東京へ臨みました。馬の雰囲気は悪くないかなと思っていただけに最後はちょっと頑張れなくて残念でした。スタート直後は悪くなかったものの2ハロンくらいはちょっと力んでいましたから、そのあたりが最後に響いてしまったのかなという気もしました。楽しみにしていただけにいい結果にならず申し訳ありませんが、また巻き返せるように頑張ります」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.8万円から、9着以降と言うことで1万円減額されて40.8万円。1口で割りますと940円程度になると思われます。

●今後の展望

 今回は関西に適鞍がなく東京への遠征でしたが、結果的に直線の長い府中はやはり脚質的に嫌ですね。京都や阪神ならもうひと押しが利きますから、次は地元で走りたいですね。ちょうど7月11日の中京の豊明ステークスなどが間隔的にも、1000万特別を勝った実績からもいいと思いますがどうなりますか。(後日、やはりこのレースを目指すと発表がありました)

●最後に

 今回は10着と久々の大敗でしたが、ここしか適鞍がなくレース選択はベストだと思いますし、調整過程も良かったですしこれで負けるのは仕方のないことです。

 ベストを尽くしての敗北は仕方がありません。今回のレースになんの不満もありません。そもそも10着ですが、勝ち馬からは0秒4差ですし、競馬ブックのスピード指数でも84.2と4着だった前走(81.3)よりも評価は高いです。高い水準で競馬をしていることがわかりますし、なんら悲観することはありません。いずれ順番が来てくれることでしょう。逆にこの10着で次回のハンデが軽くなるのなら儲けものです。

 それでも賞金の高い準オープンですから、次は今までのように掲示板に来て欲しいですね。大丈夫と思っておりますが。

 頑張れフロアクラフト!!とにかくあと1勝お願いします!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年6月4日立ち上げ 7日、9日、10日、11日、13日、15日、19日加筆
フロアクラフトの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 5月30日 第24戦 朱雀ステークス 1600万下 京都芝1400m (4着2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2015年 3月29日 第23戦 心斎橋ステークス 1600万下 阪神芝1400m (3着2番人気

2015年 3月14日 第22戦 うずしおステークス 1600万下 阪神芝1400m (2着/3番人気)

2015年 2月22日 第21戦 宇治川特別 1000万下 京都芝1400m (1着2番人気

2014年11月22日 第20戦 衣笠特別 1000万下 京都芝1800m (5着/6番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 9月27日 第19戦 夕月特別 1000万下 阪神芝1800m (3着/5番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月30日 第18戦 西海賞 1000万下 小倉芝1800m (11着/2番人気

2014年 6月15日 第17戦 第19回 マーメイドステークス GV 阪神芝2000m (7着/6番人気)

2014年 5月18日 第16戦 パールステークス 1600万下 (8着/4番人気)

2014年 4月26日 第15戦 第11回 福島牝馬ステークス GV 福島芝1800m (9着/8番人気)

2014年 3月23日 第14戦 但馬ステークス 阪神芝2000m (2着/4番人気)

2014年 1月13日 第13戦 寿ステークス 京都芝2000m (6着/5番人気)

2013年12月 8日 第12戦 遠州灘特別 中京芝2000m (1着1番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年11月 3日 第11戦 500万下 京都芝1800m (1着/4番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 8月25日 第10戦 積丹特別 500万下 函館芝2600m (10着/3番人気)

2013年 7月13日 第9戦 湯浜特別 500万下 函館芝1800m (7着/1番人気

2013年 5月19日 第8戦 第74回 優駿牝馬(オークス) 3歳GT 東京芝2400m (5着/17番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 4月28日 第7戦 スイートピーステークス 3歳オープン 東京芝1800m (2着/6番人気)

2013年 4月 7日 第6戦 デイジー賞 3歳500万下 中山芝1800m (2着2番人気

2013年 2月 3日 第5戦 春菜賞 3歳500万下 東京芝1400m (6着/4番人気)

2013年 1月12日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1800m (1着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月15日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1600m (2着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年11月18日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (13着/2番人気

2012年11月 4日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1800m (2着2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

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